« 同時進行どうなってんねん? | トップページ | 放送大学vs慶応(通信) 比較【その1】 英語 »

2009年10月17日 (土)

放送大学にないもの・なくなったもの

高校時代に読んだ、犬養道子著『お嬢さん放浪記』に、
ヨーロッパ各地から集まった学生相手に、最初ドイツ語で講義を
していた教授が、ラテン語での講義に切り替えたとたんに、教室内
のざわめきが一瞬で収まった、という一節があったと記憶している。

ラテン語が、欧州のインテリ階級共通の教養であることを述べた
ものだが、それ以来いつかはラテン語を学びたいと思いながら、
なんと半世紀が過ぎてしまった。

若い頃学んだ大学ではラテン語も古典ギリシャ語も選択することは
出来たが、当時は、勉強できることの有難味を自覚していなかった
ので、せっかくのチャンスをふいにしてしまったのが惜しまれる。

放送大学で是非開講して欲しいのがこのラテン語と古典ギリシャ語
である。テキストは市販のもので十分。とにかく試験という期限と
単位という餌で、ダラ人間の私を追い詰めて欲しい、と勝手な希望。

昔あったのになくなって残念な科目が、先日書いたロシア語と、
漢文。ラテン語が欧州人共通の教養なら、漢文は東アジア共通
の教養である。以前は「漢文古典 I  江戸時代後期の儒学」や
「漢文古典 II 中国小説史への視点」(いずれも1962年開講)が
あったが、そのうち取ろうと思っているうちに閉講された。

ただし漢文はその後、慶応大通信課程で学ぶことが出来た。
「漢文学 I」「同 II 」「同 III 」で、陶淵明、史記、論語、孟子など
非常に面白かった。評価は全部A。

|

« 同時進行どうなってんねん? | トップページ | 放送大学vs慶応(通信) 比較【その1】 英語 »

外国語科目」カテゴリの記事

放送大学vs慶応(通信)」カテゴリの記事

放送授業」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。