« エキスパート戦略 その他の注意点 | トップページ | ロシア語の思い出 »

2009年10月 6日 (火)

科目閉講の理由

笠原潔教授の逝去に伴い「西洋音楽の諸問題06」が
閉講になったことは昨日述べた。06年の開講だから
一応閉講年には達しているが、他の06年開講科目が
まだたくさん存続しているだけに残念だ。笠原教授の
講義は以前にも「西洋音楽の歴史」を取ったが、
いずれも名講義で、テレビというメディアの特性が
十分発揮されていて、楽しかった。

教授の逝去による閉講はこれまでにもいくつかあったが
他にも思いがけない理由で閉講になった講義がある。

社会学系の総合科目で、4単位30回講義の一部が
オウム真理教擁護の某宗教学者だったケース。

考古学系の科目で、日本の旧石器時代遺物捏造事件
(担当教授と捏造は無関係)で当時の学問的定説が
覆されたため、講義内容に不都合が生じたケース。

閉講ではないが、あまりに対応が早くて驚いたこともある。
1991年1学期に次学期に備え「現代の国際政治」を
録画しておいたところ、同年8月にゴルバチョフが失脚
した。10月からの2学期には、1回分がまるまる
入れ替わって、映像も含め、新しいロシアの情勢が
講義されていた。

私は慶応大の通信課程も卒業したが、慶応通信の
教科書の古さはお話にならない。1999年になっても
昭和23年刊、著者同28年逝去の旧仮名遣いのテキスト
が送られてきた。中身は万葉集と源氏物語だから
千年前といえばそれまでだが、国文学でも半世紀
経てば少しは進歩するよね。

|

« エキスパート戦略 その他の注意点 | トップページ | ロシア語の思い出 »

放送大学思い出」カテゴリの記事

放送大学vs慶応(通信)」カテゴリの記事

放送授業」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。