放送大学vs慶応(通信) 比較【その2】 面接授業
放送大学でも慶応(通信)でも、卒業のためには面接授業
(スクーリング)の受講が必須である。
両者を比較した場合、首都圏以外の有職学生にとって慶応の
ハードルの高さは並大抵ではない。
【慶応】普通課程(=高卒)の場合 (体育実技・実験を除く)
1. 30単位以上必要。通常1科目2単位だが語学は1単位
なので合計16科目以上(うち2科目は語学必修)
2. 夏期に連続8日間(うち日曜は休み)の午前・午後各1科目
を3期(年間最大6科目)、秋期夜間に月~金の
各曜日毎に10回で1科目(年間最大5科目)受講可能
3. 日吉・三田でのみ実施
4. 最終日に試験があり、容赦なく落とされる
(通常の試験よりはやや易しい)
秋期の夜間は都内でも三田近辺勤務で定時退社可能か平日休み
でないと無理。地方有職学生は、職場に特別の優遇制度がない
限り、お盆前後に8日連続の休みを取るのが精一杯だと思う。
とすると、高卒の場合はスクーリングの制約だけで、従来は卒業
までに普通8年以上かかることになっていた。
経済的負担も大きい。卒論指導も合わせて、10往復以上の旅費
と合計2ヶ月分以上の滞在費がいる。
ただし、08年からはネットで学習するE-スクーリング(抽選制)、
09年には大阪での秋期夜間スクーリングが始まるなど、多少緩和
される傾向にある。
これに対し
【放送大学】高卒の場合
1. 20単位以上
2. 年間約8ヶ月実施。土・日のみ、各曜日のみ、などある
3. 最低2日で1科目(1単位)履修可
4. 全国各県・各地で実施
5. 試験はあったりなかったり。既修前提の中級語学や
理系科目以外はまず合格。
と、慶応とは比較にならないほど、単位が取りやすい。
そこで一考の余地がある。地方在住・有職で、どうしても慶応
(通信)を卒業したいが、スクーリングのための休暇が取りづらい
高卒者の場合、先に放送大学を卒業して、慶応に学士入学すれば
スクーリングの必要単位を半分の15単位(語学含め8科目、放送
授業を利用すればさらに少なくなる)にすることが出来る。
「急がば回れ」である。勿論、放送大学卒業のための授業料は
いるが、たとえ慶応は挫折することになっても、学士号は残る。
放送大学の図書館は卒業生も利用可なので、慶応のレポートや
卒論執筆の際には、地方では手に入りにくい専門書も揃っていて、
便利だと思う。
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