放送大学vs慶応(通信) 比較【その4】 通信指導(レポート)2
放送大学初期の通信指導の思い出 【 最も感動した通信指導】
放送大学の通信指導は現在ほとんどがマークシート式になって
おり、記述式でも、ごく短いコメントだけで返却されることが多い。
曰く「良くできました」「この調子で頑張ってください」等々。
一方、すべて記述式で、しかも合否評価でも遙かに高レベルを
要求される慶応では、細かく添削したうえでかなり詳しく内容に
触れたコメントから、ほんの一行程度のものまで様々だが、
一般には放送大学よりずっと丁寧な指導を受けることが出来る。
私の限られた体験(といっても両大学での単位合計600以上)では、
最も懇切丁寧だったのは、放送大学で1989年2学期にとった
「交通と通信」の岡野行秀客員教授(東大教授)である。
課題は「長距離ハイウェイバスを選択する人の選好の体系は
どのようなものか、トリップの費用の概念を使って説明せよ」(要約)
であった。
私は最新の時刻表に従って、首都圏発のハイウェイバスを
いくつかのタイプに分け、実際の発着時間・運賃を他の交通手段や
要する宿泊費と具体的に比較してレポートを作成した。
返却されたレポートには、手を痛めていて長い文章が書けないと
断った上で、実に丁寧な講評と今後の研究課題が書かれており、
別に印刷した総合指導が封入されていた。
それには様々な切り口で書かれた学生のレポートの代表例が
いくつか要約・講評されており、私のものもあった。成る程、
このような視点・発想もあるのかと、大変勉強になった。
同じ課題に対し、どのような切り口で取り組めるかをを知ることは、
論文作成の最も重要なポイントであろう。私は若い頃通学制の
大学も卒業したが、レポートでも、試験の答案でも、卒論指導
でさえ、これほど有効な指導を受けたことがなかった。
通信制大学でもここまで出来る、という意気込みを見せていただいた
岡野教授に今でも感動している。
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