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2009年10月19日 (月)

放送大学vs慶応(通信) 比較【その1】 英語

慶応義塾大学通信課程の卒業率は、公表はされていないが
文学部で5%程度と言われている。ただネット上のサークルの
メンバーで、スクーリングで知り合った人たちの卒業率は、
私の実感では、それよりずっと高い。

つまり卒業できない人の殆どは、入学したとたんにやめるか、
勤務などの都合でスクーリングに出られない人に違いない。

慶応のスク-リングが地方在住の学生にとって、時間的にも
経済的にもかなり負担になるのは事実で、それについては
また後日述べるとして、まず第一のハードルが英語だとは
よく聞く話である。

それでは慶応の英語は難しいか、というと決して難しい訳
ではない。まあ英検2級か、センター試験の長文がこなせる
力があれば楽だと思う。どちらも高卒程度の試験だから
大学生なら、このぐらいは要求されて当然。

ただ慶応は通信教育だから、送られてきたテキスト数冊を
自分で読まなくてはいけない。高卒の人は自力で英語の本を
一冊まるまる読んだ経験はないのが普通なので、丹念に辞書を
引いて英文を読むという作業に取りかかれないで挫折する
ことが多いのではないかと思う。

放送大学の英語は、開学4年目までは全科目がかなり高度
だったが、その後「英語 II 」「英語 I 90」など、中学・高校の
復習レベルの科目も開講され、現在でも易しいものから難しい
ものまで多様な科目が揃っている。例えば「英語 VI 03」
前半の小説や、現行の「英語総合A 05」などは、慶応の一般教養
の英語よりはるかに、テキストも試験も難しい。(慶応には
別に文学部専門科目の英語もあり、こちらは当然高度である)

しかし放送大学の何よりの特長は、テレビ・ラジオで授業が
あることである。難解な部分には丁寧な解説や訳がつく。
講義さえ聴いていれば、全体のストーリーが日本語で頭に
入るので、コツコツ辞書を引いて読み解く努力をしなくても、
問題文や選択肢の英語が理解できれば試験は何とかなる。

手抜きばかりで、これじゃ駄目だ、と思いながら私はいつも
楽に単位を稼ぐ誘惑から逃れられない。あ~。

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