50年前の大学入試科目と放送大学の数学科目【その1】
25年前に放送大学に第1期生として入学し、「自然の理解」専攻
に決めたことは前にも述べた。しかし私は正直なところ、自分が
果たして理系科目について行けるのか、心配でならなかった。
それでも放送大学でなんとかなったのは、私が卒業した高校が
いわゆる受験進学校でなかったお陰だと思っている。
高校時代、理系科目は「数学 I (代数)」「数学 I (幾何)」「数学 II 」
「数学 III 」「物理」「化学」「生物」「地学」があったが、「地学」以外は
全部必修だったと言うと、驚く人が多い。
いわゆる進学校では、受験の能率のため、早くから文系・理系に
わけて、受験科目以外の「無駄な」科目はなるべく履修しなくても
いいようになっているようだ。数年前にも各地の進学校で必履修
科目の未履修問題が大量に発覚し、卒業可否が云々されたことは
記憶に新しい。
しかし私の高校は大手私大の付属校だったため、文理両方の
エスカレーター進学に対応するために、文系志望者にも微分・
積分まで必修にしていた。
推薦入学を辞退して進学した大学の入試科目がまた過重だった。
文系・理系各学部同一問題で、各学部とも外国語、国語(甲必須、
乙または漢文)、数学(数学 I 幾何・数学 II ・数学 III から2科目)、
社会(日本史・世界史・人文地理・一般社会から2科目)、理科
(物理・化学・生物・地学から2科目、工学部だけは物・化必須)
の計5教科9科目である。
高校や大学入試で強制されなかったら、私は生涯微分・積分など
とは無縁だったに違いない。今から50年前に多少は勉強したこと
が、25年前放送大学に入学して、大いに役だったのである。
それでも放送大学の数学にはかなり苦労した。高校当時の
「数学 III」には順列・組み合わせ・確率・統計が含まれていたが、
大学入試の範囲から省かれていたので、勉強していなかった。
また「線形代数」や「集合」などは全く履修していなかった。
放送大学での「基礎数学 I」は微分・積分なので、高校時代の
延長で比較的楽について行けたが、「基礎数学 II」「基礎数学
III」は線形代数と集合で、何とか試験には通るが、終わった
とたん全部忘れてしまう。「確率論・統計学」も同じである。
評価:「基礎数学 I 」 86年1学期 A 「基礎数学 II」 86年2学期 B
「基礎数学 III 」88年3学期 A 「確率論・統計学」(4単位)
86年3学期 B
若い頃の地道な努力は身につくが、年取ると短期記憶には
残ってもなかなかものにはならないとつくづく身にしみた。
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