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2013年12月

2013年12月22日 (日)

【同時進行】「トルコ語の初歩:文化編」(面)終了

12/21~22日の両日行われた「トルコ語の初歩:文化編」
面接授業が終了した。連続2日で計8コマのパターンは
放送大学では今や主力になっているが、私には体力的に
ややきつい。もっとも慶応(通信)の1週間ぶっ通しの夏の
スクーリングに比べたら天国みたいなものであるが。

今学期はウイグル語、トルコ語とマイナーな外国語の
面接を選択することになったが、どちらも大当たりだった。
これまで面接授業で学んだタガログ語、インドネシア語、
アラビア語、ベトナム語、ポルトガル語などに加えて、また
最初の第一歩を踏み出した外国語の数が増えた。

放送大学の利点は、外国語を気軽に始められる
ところである。語学は全くの独習では難しいが、
首都圏に住んでいる私でさえ、マイナーな外国語を
学べる場所は限られている。ましてお試しでちょっと
囓ってみるという機会は少ないのである。

トルコ語もウイグル語も文法書の最初には必ず
母音調和の解説が出てくる。ところがこれがかなり
やっかいで、文法書を読み始めると「なんやややこしい
規則があるけど、とりあえず飛ばして、早く文章に
いこか」と思いたくなる。

しかし母音調和は、とにかく最初に理解しておかないと、
正確な文章が作れない。いつまでたっても例文を
そのまま覚える旅行会話の域を脱出できない。
今回、それを丁寧に繰り返し演習できてよかった。

ウイグル語がアラビア文字表記なのに比べて、
トルコ語は新生トルコ共和国の成立(1923年)後
まもなくラテン文字表記に改めたので、我々には
取っつきやすい。しかし、かつてのオスマン帝国時代
に築き上げたアラビア文字文化の多くを失うことにも
なった。

講師の先生は、オスマン帝国時代の研究がご専門で、
この分野は外国人の研究者がトルコ人と全く対等に
勝負できるのだという話だった。いまやトルコ人でも
アラビア文字は全く読めないので、外国人でも同じ
場所からスタートできるそうだ。

ちなみに日本人は欧米人に比べて、トルコ語の習得は
かなり楽で、現地で頑張れば、3ヶ月で日常会話には
不自由しなくなるそうである。

最後に大学のアンケート調査があって、希望する科目
の覧があったので、私は古典ギリシア語、ラテン語、
モンゴル語と書いておいた。実現するといいな。

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2013年12月15日 (日)

【同時進行】「ウイグル文化とウイグル語基礎」(面)終了

タイトルの面接授業全8回が終了した。もともと予備知識が
ほとんどなかったので、ネイティヴの先生から聞く話すべてが
珍しくて、とても面白く、得るものも多かった。

PCでウイグル語の「あ」に相当する字が入力できない
という問題も自己解決して、3回目の授業の時に、習った
ばかりのウイグル語の単語カードを作っていったら、
先生に「ウイグル語カードは日本で初めて見ました。
ありがとう。これが私の憧れていた日本なのですね」
と言われた。こういう場合の「ありがとう」は、日本人には
ちょっとない感覚の表現だと思った。ウイグル語を熱心に
勉強しようという日本人に対する感謝なのだろうが、
私の興味はウイグル語をPCで入力することにあって、
単語カードを覚える段階にはなかなか到達しない。

「面接授業時間割表」でこの科目を見つけて私は
飛びついたが、こんな科目をとる人が他にいるのか?と
疑問だった。ところが受講生7名は、ウイグルに留学して
いた人、既に数年間ウイグル語を勉強している人、近隣の
修道院にいたという人、何度も現地を旅行した人など、珍しい
経験を持つ人ばかりで、単に外国語に興味があるだけの
私は、最年長なのに人生経験のなさが恥ずかしくなるほど
で、放送大学学生の幅の広さに改めて驚かされた。

ウイグル語には「7歳から70歳まで」という表現があるらしい。
「(人間なら)誰でも」に近いニュアンスだと思う。既に71歳の
私はもう人間じゃないのかなあ。

放送大学歴29年で初めての経験もあった。受講者全員と
先生、学習センター長も加えて、一緒にウイグル料理店で
会食をしたことである。人があまりやらない分野に興味の
あるマニアックな受講者ばかりという連帯感もあるだろうが、
通常の2日程度の集中授業では、こうは行かない。

関連する継続授業は来年度も行われる予定である。受講生
を中心にウイグル語のサークルを作ろうという話も出た。
たまたま目にとまったので始めたウイグル語だが、なにか
新しく、継続的な出会いが開けたような気がする。

来週からは「トルコ語の初歩:文化編1」が始まる。
トルコ語はウイグル語と似たところがあるらしいが、
こちらはラテン文字なので、何とかPCで打てるように
なった。やっと少し覚えたウイグル語をリセットして、頭に
トルコ語が入る場所を空けなくてはならない。このようにして
私の語学遍歴と忘却のリサイクルが続く。

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