放送大学vs慶応(通信)

2015年12月22日 (火)

【同時進行】「イタリア語の初歩:発音編」(面)終了

12/18、12/19の2日間で「イタリア語の初歩:発音編」(面)が
終わった。楽しかったけど、1日4コマ授業を2日連続という
のは、私には体力的にきつい。特に語学は、自宅に帰って
もう一度ざっと復習したいのに、10:00~17:15までの
授業に出たあと大急ぎで帰宅し、夕食の支度をしてあと
片付けが終わった頃には、もう勉強する気力が失せている。
こういう時は、仕事を持ちながら、放送大学で学んでいる
多くの学生に心から尊敬の念を抱く。

そういえば、先学期の面接授業のギリシア語とウイグル語
はどちらも1日1コマで8週の授業だった。語学はやっぱり
これ位十分な時間をとって勉強した方がいいと思うが、
他の希望科目と日程が重なることも多いので、短期間に
面接単位をそろえたい人にとっては荷が重い。

もっともスクーリングの体力消耗度は、放送大学を6回
卒業した後入学した慶応(通信)に比べると天国みたいな
ものである。慶応では最短で卒業しようとすると、真夏の
暑い時期に、朝から夕方まで半月連続で(日曜休み)出席
する必要があった。あまりのきつさに音をあげて、学士入学なら
最短2年半で卒業できるのを5年計画に変更してやっと卒業
したものの、あと2学部への挑戦は保留したままである。

年寄りの常で、またもや30年前の話を持ち出すと、放送大学
開学当初の面接授業は、2時間15分授業が1週おきに5回
で1単位となっていた。つまり同一曜日に10週出席すると
2科目計2単位が取得できる。同一曜日、同一時間の科目の
組み合わせは、必ずしも最適とはいえなかったので、学生に
とっても不便だったが、講師の先生方は2週間に1度の講義
では空いた週に仕事を上手く入れることもできず、スケジュール
調整が大変だったのではないかと思う。

当時は面接授業の種類も少なく、しかも放送授業と抱き合わせ
にiなっていて、同一科目名の放送授業の試験に受からないと
面接の単位も認められなかったのは、何度かここに書いた
とおりである。30年後の今、全国で展開されている面接授業の
多彩さには目を見張るものがある。

さて「イタリア語の初歩:発音編」、授業は丁寧で初学者にも
よく理解できる内容だった。別に文化編、会話編も開講
されるので、是非出てみたいと思う。これで放送大学で
学んだ外国語が17ヶ国語になった。うち12ヶ国語はここ
でしか教わっていないので、私は放送大学のありがたみを
最大限に享受しているといえる。

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2013年12月22日 (日)

【同時進行】「トルコ語の初歩:文化編」(面)終了

12/21~22日の両日行われた「トルコ語の初歩:文化編」
面接授業が終了した。連続2日で計8コマのパターンは
放送大学では今や主力になっているが、私には体力的に
ややきつい。もっとも慶応(通信)の1週間ぶっ通しの夏の
スクーリングに比べたら天国みたいなものであるが。

今学期はウイグル語、トルコ語とマイナーな外国語の
面接を選択することになったが、どちらも大当たりだった。
これまで面接授業で学んだタガログ語、インドネシア語、
アラビア語、ベトナム語、ポルトガル語などに加えて、また
最初の第一歩を踏み出した外国語の数が増えた。

放送大学の利点は、外国語を気軽に始められる
ところである。語学は全くの独習では難しいが、
首都圏に住んでいる私でさえ、マイナーな外国語を
学べる場所は限られている。ましてお試しでちょっと
囓ってみるという機会は少ないのである。

トルコ語もウイグル語も文法書の最初には必ず
母音調和の解説が出てくる。ところがこれがかなり
やっかいで、文法書を読み始めると「なんやややこしい
規則があるけど、とりあえず飛ばして、早く文章に
いこか」と思いたくなる。

しかし母音調和は、とにかく最初に理解しておかないと、
正確な文章が作れない。いつまでたっても例文を
そのまま覚える旅行会話の域を脱出できない。
今回、それを丁寧に繰り返し演習できてよかった。

ウイグル語がアラビア文字表記なのに比べて、
トルコ語は新生トルコ共和国の成立(1923年)後
まもなくラテン文字表記に改めたので、我々には
取っつきやすい。しかし、かつてのオスマン帝国時代
に築き上げたアラビア文字文化の多くを失うことにも
なった。

講師の先生は、オスマン帝国時代の研究がご専門で、
この分野は外国人の研究者がトルコ人と全く対等に
勝負できるのだという話だった。いまやトルコ人でも
アラビア文字は全く読めないので、外国人でも同じ
場所からスタートできるそうだ。

ちなみに日本人は欧米人に比べて、トルコ語の習得は
かなり楽で、現地で頑張れば、3ヶ月で日常会話には
不自由しなくなるそうである。

最後に大学のアンケート調査があって、希望する科目
の覧があったので、私は古典ギリシア語、ラテン語、
モンゴル語と書いておいた。実現するといいな。

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2013年11月28日 (木)

【同時進行】通信指導完了 「英語圏の言語と文化」

明日締め切りの通信指導、やっと昨夜(今日未明か)ネットで
送信した。あっという間に送信できて、すぐ結果がわかって
便利。全部で10科目。

実は「英語圏の言語と文化」以外は1週間ほど前に送信済み
だった。例によって、問題文を見てから、開いたこともない
テキストをパラパラとめくって該当箇所を探しだすやり方。
全く身に付かないばかりでなく、試験対策にもならなくて、
また試験前に慌てるだけなのだが。

英語はちゃんと読んでおかないと解答できないと
思って後回しにしていたのだが、いよいよ締め切りが
迫って、読んでいるヒマがない。これも他の科目と
同じやり方で、該当箇所を探し出してマークしてみたら
案外簡単にできた。正解率100%。だけど試験は
これじゃダメだろうな。

文学作品の抜粋なので、一部を読んだだけでは背景が
わかりにくいこともあり、この英文はかなり難しい。
「授業科目案内」でも、外国語科目の最上位レベルに
あげられている。

慶応(通信)の卒業率が低い原因として、英語が
難しいとよく言われているが、慶応の英語は、実際は
放送大学の中・上級の英語よりは、英文も、試験も
(10年以上も前の経験だけで言うなら)ずっと易しい。
ただ放送大学のような中学の復習レベルの易しい
英語科目がなくて、しかも長文の英語を独力で読み
通さなければ卒業できないのがネックだとは思う。
その点放送大学は授業を聞けば何とか理解できる
のが有難い。

この科目はタイトルに「・・・言語と文化」とあるように
テーマもメッセージ性もはっきりしていて、お勧めである。

ただし過去問を見る限り、試験はかなり難しい。
放送大学の英語試験では最も難度が高いと思われる
択一式問題が9問続いた後に、500字の論述式問題が
出る。英文を猛スピードで読みこなす能力に加えて
相当レベルの日本語記述力が要求されるようだ。
間違いなく慶応の英語より難しい。

やってくれるじゃん、放送大学!

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2012年7月 8日 (日)

【同時進行】過去問

通信指導提出から2ヶ月近く経った。何もしないうちに
結果が届き、単位認定試験の受験票が送られて来た。

受験票と同時に「試験問題等の公表」の通知が届いた。
今学期から試験問題の持ち帰りを廃止する代わりに、
試験終了後にネット上で試験問題と一部解答を公表
するという。学習センターでの閲覧(従来通り)も可能で、
問題の郵送サービスも実施される。
センターに行きにくい学生、ネット環境が整っていない
学生双方への配慮がされていて、一歩前進だと思う。

放送大学開学の頃は、学生サークルのメンバーでも
ない限り、試験形式(択一・記述)情報も過去問も
知るすべがなかった。90年代に入って大手パソコン
通信掲示板上に試験形式がまとめて掲載される
ようになり、個人が運営するいわゆる草の根ネット
上には、一部科目の過去問が投稿されるようになったが、
いずれも当該ネットの契約者しか閲覧できず、情報
弱者には不公平だった。ダイヤルアップ接続、外付け
モデムの時代である。

インターネットの時代になり、検索機能も向上して、
どのプロバイダからでも容易に放送大学の過去問
情報にたどり着くことができるようになって、時には
利用させて頂いたが、そのうち大学が試験問題の
持ち帰りと、学習センターでの過去問公開を
認めるようになり、過去問へのアクセスが、やっと
すべての学生に可能になった。今回のネット上公開で、
片道1時間以上もかけてセンターに行く必要が
なくなり、私には大変ありがたい。なるべく過去問に
頼らないようにしようとは思うが。

以前卒業した慶応(通信)では、特定の慶友会に参加
すれば過去問情報が得られると言うことだったが、
私は一度も目にしたことがない。但し、試験の時に
同じ時間帯の他の科目の試験問題を知ることは
できるので、次回受験の参考にできる。

さて、今学期登録は11科目。うち4科目は外国語である。
アラビア語は最初から来学期に回すつもりだったが、
「韓国語入門 I」12も来学期回しにすることにした。
先学期「韓国語入門 II」06で@を貰ったので、何とか
なると思っていたが、「中国語基礎」08との同時受講は、
発音が混乱して難しいと分かった。

日本語、韓国語(現在はハングル文字)とも中国語
由来の漢字語が多い。例えば「大学」は日本語
では「ダイガク」だが、韓国語では「テハク」、中国語
は「ターシュエ」となる。70年使っている日本語は
ともかく、韓国語と中国語はえ~っと、どっちが・・・
??状態に陥る。

「中国語基礎」08は既に閉講になっていて、今学期が
最後の受験機会なので、今回はこれに集中する。
あと1科目は「基礎からの英文法」09でこれは何とか
なるだろう。さあ、そろそろ勉強始めるぞ!

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2011年4月 8日 (金)

印刷教材届いた さて本の整理をしなきゃ

新学期から1週間経って、昨日やっと印刷教材が届いた。
新しい本を6冊まとめて手に入れることは、通信教育でも
受けていないとなかなかない機会なので、やっぱり嬉しい。

放送大学では、自分で選んで科目登録した教材しか
送られて来ないが、慶応(通信)では、その学年相当の
テキストがどっと送られてきて、その中から自分の
勉強したい科目を選んでレポートを書くシステムに
なっていた。十分なスペースを確保してあったはずの
本棚がたちまちいっぱいになったことを思い出す。

放送大学が27年目、慶応が5年(教材は2年半分)も
学生生活を送っていると、教科書だけでも半端ではない
量になる。それぞれに思い出があって、全部残して
おきたかったが、6年ほど前自宅をリフォームした際
思い切って、ほとんど捨てた。

慶応の教科書で今残っているのは「漢文学 I」「教育
思想史」「Academic Writing II」の3冊だけである。

慶応では文学部3類(文学)で、主に国文学を学んだ
が、一番時間をかけて勉強したのが漢文だった。
他に「漢文学 II」「漢文学 III」も単位を取ったが、
とりあえず「漢文学 I」だけ記念に残してある。

「教育思想史」は私の屈辱の思い出である。確か
3回連続試験に不合格で、とうとう諦めた。
私は教育行政学専攻の教育学修士なので、教育
制度史や公教育論の分野なら多少自信があったが、
ルソーの教育思想なんかが出題されるとお手上げで
ある。「エミール」の教育法など、一人の子供に一人の
家庭教師がついて「自然のままの人間」として教育する
なんて、あり得ない話だと思ってしまう。ろくに教科書も
読まなかったが、何度も受験すれば、いつかは得意分野
が出題されるだろうと思っているうちに卒業してしまった。

「Academic Writing II」はそのうちに勉強したいと
思っているうちに卒業して、機会を失った。「英米
文学・文化研究における英語論文作成法」と
副題がついている。今からでも読みたい教科書で
ある。

放送大学の印刷教材も、リフォーム後の6年間で
相当たまった。そろそろ整理する時期のようだ。

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2011年4月 5日 (火)

【放送大学vs慶応(通信)】 放送大学よ、おまえもか! 

新学期が始まって5日経ったのに印刷教材がまだ届かない。
2週間前にも電話したが、もう一度大学に電話してみた。
名乗る前から「名誉学生の方ですね。済みませんがもう少し
遅くなります」。

震災の影響で発送が混乱しているのは、分からないでもない。
だけど、継続入学と科目登録の申請をしたのは1月ですよ。
授業料の納入を待たなくてもいい名誉学生には、すぐにでも
発送できるはず。先学期も到着が遅れて、丁寧な詫び状が
速達で届いたばかりだというのに。

そういえば慶応(通信)でも、1999年に入学したとき教科書が
届いたのは4月末で、最初のレポート締め切りに間に
合わなかった。ただし、このときは私の方にも多少の事情が
あった。放送大学6回目の卒業見込みで入学願書を提出した
ので、2重学籍を避けるため、3月下旬に卒業証明書が
出るまで、正式入学の扱いになっていなかったからである。

当時、通信教育の老舗、産能大の事務の要職にある知人に
愚痴ったら、「ウチならそんなことしてたら潰れる」とのことで
「放送大学ではこんなこと一度もありませんね」と話し合ったが
放送大学も、規模の拡大とともに、確かにマイナス面も
出てきたようだ。

印刷教材が届いてもどうせ勉強しないでしょ、と言われれば
反論の余地はないのだけれど・・・。

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2011年2月21日 (月)

試験形態 記述式とマークシート式

今学期、記述式で受けた単位認定試験は4科目すべてAだった。
そういえば、昔は記述式試験が多かったが、記述式で@を
貰ったことはあまりないことに今更ながら気がついた。

成績表で確認してみる。
 「ロシア語」(4単位)     87年1学期
 「美術史と美術理論」    87年1学期
 「動物の行動と社会」    88年1学期
 「スペイン語」(4単位)    88年3学期
 「産業技術の動向 II」    89年2学期
 「Japanese I」          89年2学期
 「技術史」           90年1学期
 「Japanese II」         90年2学期
 「国際経済学」        91年1学期
 「地域社会と教育」      93年2学期
 「科学技術史」        96年1学期

おぼろげな記憶を頼りにリストアップしてみたら、これしかない。
この中にも、記憶違いで、マークシート式だったのもあるかも。
え~っ! 今世紀になってから記述式で@貰ったことないのか。

若い頃卒業した大学・大学院も、放送大学グランドスラム後に
卒業した慶応(通信)も、試験はすべて記述式だった。

大学の試験は、六法全書、複雑な公式で計算が必要な科目、
中級以上の外国語など以外は、すべて持込なしで記述式で
あるべきだと言うのが私の持論なのだが、私は実は論述は
苦手なのだろうかと気になっていたら、貴重なデータがあった。

http://www.ouj.ac.jp/hp/osirase/foundation/pdf/2010_6/5_9.pdf
ここの8~14頁に、'09年1学期 単位認定試験の科目別得点
分布表が掲載されている。

それによると私が今学期受験した4科目(受験学期は違うが、
記述式の場合、設問の難易度や採点の基準は学期によって
変わらないと思われる)は
 「市民と社会を知るために」08  受験者491名中@1名
 「市民と社会を考えるために」07 受験者572名中@16名
 「現代の国際政治」08       受験者383名中@14名
 「アグリビジネスの新たな展開」 新設科目のためデータなし

@はすべて90~99点でで、100点は一人もいない。
マーク式だと受験者820名中@が731名、うち100点が570名
という馬鹿馬鹿しい科目(「博物館概論」07)もあるから、
記述式は、合格率はマーク式と変わらないが、採点基準は
かなり厳しいといえると思う。

記述式で@を取るためには、試験前にテキストパラパラでは
難しいようだ。

 

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2010年7月 5日 (月)

7/3~4「初めてのスペイン語:会話編」(面)終了 

今学期3つ目の面接授業「初めてのスペイン語:
会話編」が終了した。正直に言うと1日4時限の授業を
2日連続は体力的にキツイ。

スペイン語は4単位の放送授業を24年前にとり、その後
面接授業を5回取った。もう10年以上ご無沙汰だが、
授業内容の方はまあ楽だった。これなら今からざっと
テキストだけ読めば「スペイン語入門 I (07)」の試験は
多分大丈夫だろう。

そろそろ試験の準備を始めなければいけないのだが、
今学期「韓国語入門 II (06)」の受験を諦めたので、ちょっと
余裕が出来た。他の科目はいい加減でも、外国語科目には
多少こだわりがあって、あまり悪い成績を取りたくない。

最近5年間(平成17~21年度)の外国語科目の成績は
@14、A4、B0、C1 で、唯一のCが「韓国語入門 I (06)」
である。これで終わってたまるか。来学期はリベンジするぞ!

学習センターに出かけたついでに来学期の授業科目案内を
貰ってきた。外国語科目で今年限りで閉講予定のものは
「英語総合B(07)」「ドイツ語入門 I (06)」「同 II」「初歩の
アラビア語(06)」と外国人向けの「日本語基礎A(06)」
「同 B(07)」。「英語総合B」だけまだ取っていないので、
来学期の登録はこれが最優先となる。

従来なら4年で閉講になっていたはずの「韓国語入門 I、II」
「フランス語入門 I、II」「スペイン語入門 I、II」が生き残って
いた。番組の作成に潤沢な予算を使える時代ではなくなって
来たと言うことか。

慶応(通信)から送られてきた昭和20年代前半出版の
旧仮名遣いのテキストを思い出す。

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2010年4月 9日 (金)

国文学史と慶応(通信)の卒論総合面接試問

新学期が始まって1週間が過ぎた。始まる直前までの
出足は誠に好調だったが、いざ新学期になったとたん
いつも通りのダラな私に戻って、全く勉強をしていない。

さて今学期の受講科目に2つ国文学系のものがある。
「日本文学の読み方09」と「和歌の心と情景10」である。
いずれも島内裕子准教授他の担当で、主要な国文学を
時系列に沿って解説した、いわば重点的国文学史である。

放送大学で6専攻を卒業するまで、国文系科目とは
全く無縁だったが、その後慶応通信の文学部へ入学して、
迷わず第3類(文学)専攻を選び、国文学を中心に勉強
することにした。卒論は中古以前の女流文学について
書いた。

どこの大学でも同じだと思うが、慶応でも卒論を提出した後、
指導教員(主査)と副査による卒論に関する口頭試問がある。
慶応の場合、卒論提出にはあらかじめ指導教員の提出許可が
必要なので、盗作・代作などがない限り、卒論に関する試問は
ほとんど合格するのものと思われる。

慶応ではそれ以外に、総合面接試問が課せられ、専攻分野に
関する基礎知識が問われる。これがなかなかのくせ者で、
中には全く答えられずに、落とされる学生もいると言う。ちなみに
この口頭試問は2度しか受験出来ないので、続けて落とすと
永久に卒業できないらしい。

私の場合、卒論の最終指導の際に、試問では国文学史に
関する問題がでるから、勉強しておくようにとの指示があった。

ここから先はnifty系某所でも6年前に書いたので、マルチに
なるがお許し頂きたい。

卒論に関する試問はほとんど雑談状態で終わった。雑談
ついでに「歳をとると、ど忘れがひどくて、筆記試験は書いて
いるうちに思い出すからいいのですが、口頭試問は苦手
です」と予防線を張っておいた。

設問は「平安時代の日記文学を3つ程度説明しなさい」だった。
『土佐日記』『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』と
それぞれ作者と内容を述べて、やれやれこれで合格と
安堵したとたん、案の定ど忘れが始まった。

「え~っと、菅原孝標女の書いた・・・」と口ごもっていると
副査の先生がなにやら蕎麦でも食べる仕草。「あっ!
『更級日記』です。それから最後は、え~っと堀河天皇の
愛人だった女性の書いた・・・」 またど忘れ。

副査の先生がまた蕎麦でも食べるような仕草。でも微妙に
前と違う。「あっ! 『讃岐典侍日記』です」という訳で
無事合格した。実話である。

最も印象に残った卒論試問であった。

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2009年10月30日 (金)

放送大学vs慶応(通信) 比較【その5】 与えられるものと要求されるもの

放送大学から「2009年度学生による授業評価」の調査票が
届いた。これまでにも何度か記入したことがある。

先学期に受けたいくつかの科目についての調査で、今回は
「文献学」「人文地理学」「考古学」の3科目だった。
各科目毎に、授業への取り組み、放送教材と印刷教材の
利用の仕方、授業の難易度などを評価するようになっている。
この3科目とも、授業内容と授業のレベルについては私は
十分満足している。

放送大学には、原則4年ごとに改訂され、学問の最新情報を
反映したオリジナルテキストを用いて、各分野に定評のある
一流教授陣が講義するという利点に加え、どこの大学でも
まねが出来ない特長がある。

それは講義内容をどうすれば学生に分かりやすく効果的に
伝えられるかに重点をおいて、専門のテレビ映像制作者群が
放送授業の制作に携わり、映像を通じて時空を超えた臨場感を
提供している点である。

世界各地どころか宇宙の果ての映像がたちまち目の前に
現れる。居ながらにして工場見学や、国際紛争現場に
臨むことができる。一連の講義のために海外ロケをし、
世界各地の第一人者にインタビューし、非公開の文化財に
接近するなどは、放送大学のみが得られる特権であろう。

勿論一般の大学でも、講師は様々なメディアを利用して
講義内容を効果的に理解できるよう努めているが、
個人に出来ることには限度があって、講義内容の伝達に
関しては放送大学ほど多角的に工夫がこらされた講義が
行われているところはないと思う。

以上の点で、大学が学生に与えてくれるものに関しては、
私は十分に満足している。しかし逆に大学が学生に要求する
レベルについては、いささか不満もある。

前記の調査票には、ほかに該当科目に限らず教育内容
や教育方法についての意見を書く欄があるが、私はいつも
同じことを書いている。すなわち

1. 2度目以降に卒業する際の卒業要件が易しすぎる
2. 全部マークシートで、卒論もなしで、自分の意見・見解を
  一切述べることもなしに卒業できるのでは大学教育
  とはいえないと思う
3. 単位認定試験をもう少し難しくして欲しい
4. 中級外国語の面接授業の受講要件を厳格にしてほしい

である。

一方、慶応(通信)のテキストの古さはお話にならないものも
多く、当然その内容も、現代のニーズにあったものであるとは
言い難い。

しかし、古くからの伝統的な学問分野に従って、学生
自らが学問をする方法と、自分の意見や見解を論理的に
発表する力をつけることを要求されている、という点では、
慶応(通信)は、放送大学より遙かに上である。

結論を言えば、放送大学は最新の知識を与える大学、慶応
(通信)は論理的思考と論述力を養成する大学であるといえる。
受信型と発信型とでもいえようか。

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